3-3. 原核生物の転写制御
https://gyazo.com/c46126ed3d416a19ff66aa9dd02da825
転写は遺伝子ごとにその効率がゼロから最大値の範囲で制御される 制御にはDNA上の転写制御配列と、そこに結合する制御タンパク質がかかわる
1) ポリシストロニック転写とオペロン
https://gyazo.com/03cffdc691a10ceb72abe3623eb07aac
プロモーターとプロモーター近傍の制御配列、その下流にある制御される複数の遺伝子の単位
DNA結合性の負の制御因子が結合するDNA部位
誘導性あるいは抑制性のオペロンがあり、オペロンを誘導的に転写させたり、抑制したりする物質が、転写量をダイナミックに変動させる
2) ラクトースオペロンの構造と制御機構
上流から3つの遺伝子
ラクトースがないとLacリプレッサーがRNAポリメラーゼの機能を阻害するので転写が起こらない しかしラクトースがあると細胞内に取り込まれて構造が修飾され、それがLacリプレッサーに結合してそのDNA統合能を奪うので、プロモーターが開放されて転写が起こる https://gyazo.com/7f54f62793c20f8215de33405dd92482
memo: lacオペロンのグルコース効果
lacオペロンが誘導されている細胞培養液にグルコースを加えるとラクトースが利用されなくなり、グルコースが優先的に利用される オペロンには上流にCAP結合部位があるためCAPで活性化されているが、グルコースがあるとcAMPが低下し、オペロンの発現が下がる
https://gyazo.com/de34d219008b62cee04661002eca275a
3) 遺伝子工学で汎用される大腸菌の転写制御因子
転写活性化因子として使われるのは、主に上記のCAP